スピードと自由を追い求めるコワルスキー(あるいはアメリカ)の物語。
アメリカを猛スピードで駆ける車をひたすら描く構成に驚いた。車の轟音と静謐な自然の対比が美しい。
ドライブの道中ではコワルスキーの過去が回想されたり、様々な人々との出会いがある。その中でもラジオパーソナリティのスーパーソウルとの魂の交流が熱い。直接話すことはないが、彼はコワルスキーをアメリカの最後のヒーローとして応援し続けた。
物語はコワルスキーの車の衝突・炎上大破で幕を閉じる。アメリカの行き先を悲観するようだ。
当時のヒッピー文化や黒人差別も分かり歴史を知ることができる。