このレビューはネタバレを含みます
考えるな感じろ型のアメリカンニューシネマ。
タイトルかっこよすぎ問題。
複雑な過去を抱えた主人公がデンバーからサンフランシスコまで車を陸送するため、ハイウェイパトロールに追われながらも憑りつかれたように走り続ける。
主人公の心情はほぼ語られないため、見ている側で想像するしかない。
自分はいまいち共感は持てなかったが、公開時の人たちは自分や当時の時世と似た部分を重ねて映画を楽しんでいたのかもしれない。
ラジオで放送された犯罪者を応援し一目見ようと集まるが、終わった途端興味を無くして去っていく観衆。
砂漠に全裸でバイクを乗り回す金髪美女には時代を感じた。
盲目の人気黒人ラジオパーソナリティ、ゲイの強盗、ヘビ捕まえおっさん、協力的なヒッピーライダーと個性的なキャラクターも多かった。
道が封鎖されて尚、アクセルを踏みぬき散っていくコワルスキーと砂漠を疾走して刻まれるタイヤ跡が芸術的で印象に残った。
2024 276