さすらいの用心棒

大日本帝国のさすらいの用心棒のレビュー・感想・評価

大日本帝国(1982年製作の映画)
2.8
『二百三高地』のスタッフ・キャストを続投しての戦争三部作の二本目。
東条英機という主人公を得て、太平洋戦争の発端から終結、さらには東京裁判までを三時間もかけて描いているにも関わらず、そこに深く踏み込まないで兵士たちの群像劇に時間を割いているせいで、ありきたりなフツーの映画になっている。
毎度のごとく観客のお涙を頂戴して、反米要素を盛り込み、リベラルな思想ゆえに上官と対立、という流れでは、『二百三高地』とほぼ同じだし、さすがに映画として安易では?
すくなくとも東条英機を演じる丹波哲郎と、一兵の佐藤允はもっと活かせたはずだ!