か

哀しき獣のかのレビュー・感想・評価

哀しき獣(2010年製作の映画)
3.4
話の規模が小さくなって血なまぐささの増したゴールデンスランバーのような、主人公がとにかく走り回る系の映画。

明らかに別次元から来たような異様な強さを見せる人間も混じっていて、この映画のジャンルがだんだんとわからなくなってくるが、ここまでなんでもありの逃亡劇を見せつけられると逆に楽しくなってくる不思議。

わかりやすい大筋とは反対に、殺しの依頼を巡った細かい相関はかなり複雑に入り組んでて、初見で処理するにはあまりに情報量が多い。
こんなに人物を増やす意味があったのかは謎だが、あんなくだらない発端からここまで事態が煩雑になったよっていうギャグなのかもしれない。全然笑えないけど。

主人公の困惑を追体験するには充分だったけど、それにしても複雑だったなー。
か