YokoGoto

哀しき獣のYokoGotoのレビュー・感想・評価

哀しき獣(2010年製作の映画)
4.7
日本映画は決してこういう映画を作れないだろうな、という感想。「チェイサー」の、ナ・ホンジン監督の最新作。この映画を観たある日本人監督のコメントに「この映画には日本が失ってしまった男の顔がある」とあったが、この表現がピッタリだ。朝鮮半島の民族問題がベースにあるため、それを知っている人はよりその悲哀が理解出来ると思う。(私はあまり詳しくないため不十分)原題は「黄海」で、邦題は「哀しき獣」。でも、この放題はピッタリ。とにかく、全体の脚本と役者の演技、ストーリー、山場のカーチェイスまでの盛り上げ方、ラストすべて秀逸。字幕まで見逃せない。ハリウッド作品にひけをとらない、いや雰囲気からいったらそれ以上の韓国映画独特のクオリティだと思う。ただ、完全バイオレンスなので、女性向けではないですね。(汗)夢に出てきそうなくらいのクールバイオレンス。ほんと、すごい。監督の力なんでしょうね。これは。
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