mo

仄暗い水の底からのmoのレビュー・感想・評価

仄暗い水の底から(2001年製作の映画)
3.5
印象的なカット、色の使い方が多い。
他人の生活を覗いているような、嫌な雰囲気が漂っている。

愛と言われれば愛なのかもしれないが、どこか居心地の悪さがある。強引に注がれた愛でも、どこかで見返りを求められているような、、。

誰かを保護することは、自分のアイデンティティを確立し、メンタルを保つ手段として有効であるので、この母娘はとても共依存的。一方、子どもに愛を注ぐことが固定観念としてあるのか、母がどんどん追い込まれていく。

ラストの母親の決断は、胸に響くものがある。強さというより、一種の救いのようにも感じられる。
mo

mo