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仄暗い水の底からのNobのレビュー・感想・評価

仄暗い水の底から(2001年製作の映画)
3.0
暗くて、湿っぽくて、恨みつらみが根源にある、これぞジャパニーズ・ホラーといえる作品。水と古い団地を巧みに使って不気味さを演出している。

何度捨てても戻ってくるモノや、行方不明の女の子が鍵となるのは古典的な手法であるが、深い心理描写と水の使い方が効果的で、肌に密着してくるような恐怖を感じさせてくれる。

ただ、ビジュアルや効果音で怖がらせるタイプの作品ではないので、地味といえば非常に地味だ。その地味さがまた秀逸なのだが、盛り上がりに欠けると受け止める人もいるだろう。
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