ガブXスカイウォーカー

ラブ・バッグのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

ラブ・バッグ(1969年製作の映画)
3.6
《あらすじ》
落ち目のレーサー、ジムは、ソーンダイクの経営する外車ショールームで不思議なフォルクスワーゲン、ハービーを購入。なんとハービーは意思を持っており、なにかとジムを助けてくれる。おかげでジムはレースでは連戦連勝、外車ショールームの売り子キャロルと恋仲にもなるが、運が向いてきたのは自分の実力だと自惚れ、ハービーをソーンダイクに売りかける・・・・・・!


リアリストのジムがハービーは意思を持っていることを信用せず、自惚れてハービー、親友テネシー、恋人キャロルも傷つけてしまう。そんなジムに怒り、嫉妬で新車を体当たりでぶっ壊したり、家出したり、飛び降り自殺しかけるハービーが可愛い。
でも意思を持つ車って見方を変えるとホラー映画だ。ひょっとしてスティ-ブン・キング原作、ジョン・カーペンター監督の『クリスティーン』の元ネタか?
あ、今の人たちは『トランスフォーマー』シリーズか。

最大の見どころはクライマックスのレースであろう。悪役ソーンダイクが『チキチキマシン猛レース』のブラック魔王のように妨害工作をしまくるのが笑える。

本作は丁寧に撮影されており、古臭いながらも安心して観賞できる。古き良き時代の心温まるファンタジーコメディだ。


日本語吹替え版キャストは
ジム: ディーン・ジョーンズ / 富山敬(故人)
キャロル: ミシェル・リー / 一城みゆき
ソーンダイク: デイヴィッド・トムリンスン / 池田勝
テネシー: バディ・ハケット / 青野武(故人)
色んな作品で何度も共演している富山敬と青野武のやりとりがひたすらおかしい。