傲慢な兄、理不尽な教師、早起きして新聞配達、窮屈で閉塞的な毎日を送るビリーは
空を優雅に悠然に飛ぶ鷹に惹かれる。
ケスと名付けた鷹を躾けるがケスはペットではない、飼っているのではなく見せてもらっている、鷹への尊敬。
だが兄の競馬へのパシリで渡されたお金を使ってしまい、ケスは殺されてしまう。
こんな残酷な映画あっていいのか、これがイギリスの労働者階級のリアルな生活?
初めて見たがケンローチってすごい監督なんだろうなと思った。
未来への希望のない少年へ降りかかる理不尽で歪んだ現実、五十年前の作品だけど今にも通じるものがある気がする、去年見た是枝監督の怪物を思い出した。
ビリーはこのまま育って、結局周りの大人たちのようになって生きていくのかな。
イギリスの牧草って開放感とは真逆の閉塞感を感じてしまうのはなんでだろう
ビリーが曇った灰色の空を飛ぶ鷹になってくれたらいいな、難しいか。