一

三人の博徒の一のレビュー・感想・評価

三人の博徒(1967年製作の映画)
-
舞台がマカオに移っても勿論やってることは変わらない。主にロングのロケシーンと狭い街並みのセット(丁寧に“MACAO”と書かれた看板が)駆使でマカオ感を演出。最後鶴田の機関銃殴り込みはやはりドスと比べるとあっさりしすぎているが、安部徹の死に様は過剰で◎。体調バッドな池部良に既視感があると思ったら同じく小沢監督『渡世人列伝』で同じような咳込みキャラとしてリサイクルされていた。鶴田ともこれまた偶然池部とも兄弟分の待田京介がカワイイのだが、何よりも忘れてはいけないのはこれが遠藤辰雄カワイイムービーであるということです。日本の侠客が大好きな中国人車夫コウさんを腹チラサービスしながら剽軽に演じている。

2021/10/13
小林悟『女紋交悦』
宮下順子との新婚行ってきますキッスをニヤニヤ噛み締めながら出社の山本昌平。ついさっきのことなのにわざわざ回想するのどうかと思ったら案の定車に跳ねられて寝たきり不具に。以降、飲み屋の女将に転身した欲求不満の宮下さんが客と次々にセックス。熱のこもった接写。それを襖の隙間から覗く山本の倒錯エロス。
一