いろどり

らくだの涙のいろどりのレビュー・感想・評価

らくだの涙(2003年製作の映画)
3.5
可愛い可愛い♡
らくだが可愛い🐪
ジャケットは子供のらくだ。
親らくだも子らくだもちゃんとカメラのほうを向いて良い表情をする。
なんて可愛いの♡

この映画は公開当時にどこかの映画館でチラシを手にし、らくだが可愛くてしばらく部屋に貼っていた。未鑑賞だと思っていたけど観始めて思い出した。観たことあった!あまりに淡々としているので忘れてしまったみたい。

らくだには昔、角があったけど、意地悪な鹿に取られてしまった。らくだがいつも地平線を眺めているのは、鹿を待っているからなのだとか。さらには、らくだは十二支に入る予定だったけど入れなかったので、十二支の良いところをすべて持っているとか。モンゴルのらくだのうんちくが面白かった🐫

ドキュメンタリーだけど演出していてドキュメンタリードラマの様相を呈している変わった趣きの作品。初めての出産が難産で育児放棄してしまう親らくだ。らくだは体が大きいので赤ちゃんも大きくてビックリ。親子らくだをなんとか助けたくて、モンゴル伝統の馬頭琴を聞かせることにする。

これって面白い音楽療法。伝統ということは、らくだへの馬頭琴セラピーは昔からあったということなのかな。儀式の始めにホラ貝を吹いていてこれまたビックリ。海のない内陸のモンゴル、どこで手にいれるんだろう。音楽はらくだに確かに染み入っていて、静かに涙をこぼす様子は感動的!

街に行けるので子供はテレビの存在を知っていて欲しくなる。でもテレビはらくだ20頭分、テレビを見るために引く電気はらくだ全頭分なんだとか。厳しい世界!

卒業制作だという今作。とあるモンゴル一家とらくだに寄り添った佳作だと思う。
お父さんが古田新太似です。
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