ねこみみ

バベットの晩餐会のねこみみのレビュー・感想・評価

バベットの晩餐会(1987年製作の映画)
3.6
晩餐会がメインかと思いきや、晩餐会に込められた想いを理解するための経緯の描写がメイン。
とはいえ晩餐会のシーンも大変にすばらしく、美しく創造性に富んだ料理の数々、それを作り上げる重労働、見ていて飽きない。

料理をするということ、それはバベットにとって、ただの仕事ではない。
人を喜ばせるという、生きる意味。

そのために身につけたたくさんの技術も知識も、お金がないと十分に使えない。
全身全霊をかけて、これが最後と命懸けのようなコース料理を振舞ったバベットの、そのあとの魂が抜けたような表情が印象的。

彼女にとっては一度無くなったに等しい命を、最後に姉妹のために捧げたかったのだと、そんなふうに感じた。
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