このレビューはネタバレを含みます
日本での公開が1989年のデンマーク映画。
舞台は19世紀、デンマーク・ユトランド半島の海辺の小さな村、プロテスタントのある宗派のコミュニティが舞台。
信仰に篤く質素な生活を送る初老の姉妹、その姉妹にはバベットという召使いがいる。普段の敬虔な信仰中心の慎ましい生活、姉妹の恋や夢が叶わなかった若き日のエピソード、そして、フランスから追放されたバベットが村に連れて来られ老女のメイドとして仕える。バベットの恩返しとも言える晩餐会のシーンで一気に伏線回収されていく。
勿論、タイトル通りバベットにフォーカスされるし彼女が手がける「晩餐会」が見どころだけど(鑑賞中は本当にお腹がぐーぐー鳴ってたけど)、テーマはそれではない。
台詞もハッとさせられることばかり、実に哲学的で心がとっても満たされる。じわじわと温かい感動がくる。
またリバイバル上映の機会があったら絶対スクリーンで観たい不朽の名作!