このレビューはネタバレを含みます
記録。岐阜 ロイヤル劇場にて鑑賞。
(※大前提として、35ミリフィルム専門の超貴重な劇場で観る事が出来たというだけで、とても幸福な体験でした。)
青春は痛々しいという事を改めて実感する映画でした。結果的には良い映画。
主人公達が暮らす町が余りにキショくて、最悪なコミュニティ。 あからさまな性暴力を受けるも、「お得意様なのに抵抗するとは何事か」と説教される始末。
そりゃこんな世界だったら2人で逃げ出したくなるわ、という状況が立て続けに起こる。
だが、主人公の男の子でさえ中々の暴力性を父親から受け継いでいる。
もう誰も彼もがヤバい奴しかいなくてドン引きした。
なのに、主人公の父親の男気にアツくなり、駐在さんの娘にアガり、最終的には2人で無事に旅立ってくれと自然と応援していました。ウルウルした。
でもそりゃそう青春映画だ。永遠に幸せは続かない。あの儚い2人だけの"天国感"が「これこそ青春」といった感じで、めちゃくちゃ良い夏休み映画を見た余韻に浸りました。