当時、渋谷のシネ・ラ・セットでの鑑賞だったと記憶している。
『エコエコアザラク』は小学生の頃になぜか仲間内では流行っていていたこと、その後佐伯日菜子のドラマ版にはまったことなどもあって興味があった作品。
主演の近野成美は原作のミサのクールビューティーなイメージとは違うので、懸念材料ではあった。
まぁ、結果的には決して悪くはなかった。
むしろ彼女の演じるミサをもっと観たいとすら感じた。
これはその前に『エコエコアザラク ～眼～』という異端の作品もあり、多少イメージと違っても受け入れられる土壌があったからかもしれない。
ただ主演女優は良かったが、内容が残念すぎた。
ただつまらないだけだったならまだいい。
各々の台詞の声が小さく、そのくせにBGMは大きいからとにかく聞き取り難い。
これがストレスになってストーリーを楽しむゆとりがないのが最悪。
後に円盤で観ればもう少し聞き取りやすいかと見直したが、そんなことはなかった。
ただ原作や過去の映像作品に対するリスペクトがチラホラ見られ、決してないがしろにはしていない辺りは好感が持てる。
ただそれでもファンとしてお勧めはできない。
