これでシリーズ4作品制覇。
相変わらず出だしからハイテンションの笑える映像で楽しめた作品。
絵に描いたような定番のUFOデザインがほっこりできる。
前作のレビューでも書いたが、1960年代当時では最先端の技術のもう一歩先を想像して色んなメカを出してきているのだが、当たりハズレがあり、今の時代に答え合わせをするのも楽しい。
もちろん電磁波で円盤はハズレ。カメラの映像を伝送は当たり。メッセージをフィルムに転写は拡大解釈でEメールで当たり。などなど・・・
そして当時としては笑いを絡めたちょっとおしゃれなスパイ物と言う路線だったのだろうが、60年の歳月は「はじけたおバカ映画」に変えてしまった。
その目線でシリーズを振り返ると、1で無茶な設定に笑い、2で少しエスカレート、今作3で成熟、4で爆発って感じで、楽しめるおバカ度から行くと4・2・1・3かな。
もしこれからシリーズ制覇考えている人がいたら、順番に観るより4123で観るのをお勧めする。
敵側の物質を動かせる兵器の先から出るチープな花火や、ベタなコスプレのような美女たちの衣装を楽しみつつ、ぐだぐだストーリーを突っ込みながら観るとテンションが上がる作品。
余談。
ちょっと未来の技術。
笑えるのだが、一つだけ驚いたものが…‥
樽を運ぶためのパワードスーツ。と言うかアシストスーツに近い。
パワードスーツが最初に登場するのは、有名な話だがロバート・A・ハインラインの小説『宇宙の戦士』。これが1959年だから別にパクっただけと思うかもしれないが、当時はまだ宇宙服のような全身を覆う形の物だった。
ところが今作で出てきたものは、現代で実用品となっているような体の両側にアクチュエーターを備えたもので、まるで現代を知っていてデザインしたと思えるぐらいの「大当たり」。
偶然としても、これは驚きだった。