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殺しのドレスのmegurosのネタバレレビュー・内容・結末

殺しのドレス(1980年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

デパルマ得意のサスペンス•スリラー(ヒッチコックリスペクト)。”女装する大男がエレベーターの隅に剃刀を握って隠れているのがミラーに映る”...というあの場面は何度観ても素晴らしい。

レイジング•ケイン(92)でもエレベーターの死角に女装したジョン•リスゴーが隠れていて...という場面があるが、何か監督の恐怖がエレベーターや女装カモフラにあるのだろうか?

※レイジング•ケインはモーテル?の縦構造=吹抜け空間を活かした演出になっていて、本作とは違うものとして見られるようになってるのは流石。

※エレベーターもので言えば「沙粧妙子最後の事件」で佐野史郎が老婆に変装、仕込み杖から刃物を取り出し沙粧妙子に迫るシーンがとても怖かった(大昔のため記憶おぼろげ...だけどそんなシーンがあったはず...)。

(マイケル•ケイン演じる)エリオットは勃起によって別人格のボビーに切り替わるという設定だったが、勃起が別人格発動のトリガーになるってあまり聞いたことがなくて新鮮。

ただ、そういう多重人格且つ片側の人格の危険性が著しく高い(女装した上での女性殺害に性的/精神的補償効果を得る)という人が、治療を受けながら、一方でカウンセラーとして自らの診療所を開いて働いているとか、冷静になって考えるとさすがに無茶な気もする。
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