健一

殺しのドレスの健一のレビュー・感想・評価

殺しのドレス(1980年製作の映画)
3.5
WOWOWで放送していたので録画して鑑賞。

ブライアン・デ・パルマ 1980年の作品。
お恥ずかしながら今回が初鑑賞。

ヒッチコックがデ・パルマに乗り移ったかのようなサスペンス スリラーの傑作!

「アンタッチャブル」のような濃厚ドラマ。
「ミッション:インポッシブル」のようなスパイアクション。
「ミッション・トゥ・マーズ」のようなSF超大作。
「リダクテッド 真実の価値」のような戦場モキュメンタリー。

ホント!長きに渡って変幻自在に作品を撮り続けているデ・パルマ監督。
そんな中でも本作のような『エロティックサスペンス』がやはり一番得意なジャンルなのでしょうね。
ジャケット見てある程度予想はしていたが、想像以上に『エロエロサスペンス』😅
中学生くらいの時に本作と出会っていたら私はどうなっていただろうか・・・🏵

夫との性生活に不満を抱いていたケイトは精神分析医にカウンセリングを受ける。
帰りに立ち寄った美術館で出会った男と 行きずりの情事 を楽しむが直後 襲われてしまう。
事件を目撃した娼婦と被害者の息子は犯人探しに乗り出すのだが・・・

オープニングからいきなりやってくれる濃厚エロエロシャワーシーン。
演じたアンジー・ディキンソンには悪いけど、顔はおばさん 身体はどう見てもピチピチの20代くらいの裸で違和感ありまくり。
ファンサービスが完全に裏目に出てしまったのが少々残念。

それとは裏腹に『美術館』のシーンが最高に素晴らしい!
心身共に迷宮に迷い込んでしまったようなこのシチュエーション。
完全に 酔って しまいました。

「キャリー」に続いてナンシー・アレンの妖艶な娼婦役が本作に大きく華を添えている。
本作のタイトル「殺しのドレス」とは『女性が男性を悩殺するような服装』の言い回しでまさにナンシーの事‼️
本作の彼女に出会えただけでも この作品を見た甲斐があった。😅
マイケル・ケインがイマイチ弱い。
もう少し怪演してくれていたらもっと面白くなったかも。
代わりに「ダイ・ハード2」でもいい味出していたデニス・フランツが本作でも味のある刑事役でインパクトを残してくれている。

斬新なカメラワーク、殺害シーンの悪夢、成人指定なみのエロティックシーン。😅
なかなか 魅(見)せてくれた 作品でした。
健一

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