ろく

殺しのドレスのろくのレビュー・感想・評価

殺しのドレス(1980年製作の映画)
3.2
ぶらいあんでぱるま④

最初殺されるアンジ―・ディキンソンがどう見てもIKKOさんなんで(どんだけ~)それだけでまともに見ることが出来なかった、すまん(チョコプラでも可)。

内容的にはそこそこツイストが効いたミステリなんだけど、今はミステリも進化しているんでどうもこれだけのミステリだと物足りない。新本格初期のワントリックミステリを見させられているみたいでお尻むずむずして座りわるい感じがする(苦笑)。

ただ映像はやはり面白い。このドキドキ感ね。大したこと起きてないのに焦らし焦らし焦ら焦らさせるのがなんともいい。エスカレーターのシーンやシャワーのシーンなどおなじみヒッチコックを彷彿させる展開に(ベタだけど)おら、ハラハラが止まらないだ。ただそこは結構定番なんで今回語るには及ばない。

それよりもデパルマの性癖が見れるのが今作では楽しい。いや初めて見たときはあのシャワー自慰シーンにドキドキし、リズ役のナンシーが上着に下はケツだしの下着姿にドキドキし、結局これとボディ・ダブルは僕のヰタ・セクスアリスだったりします。平日の昼に12チャンでやっていてドキドキした思い出ばかりですよ。

結構破綻なく撮れているんで(最後ミステリ的な解決まで時間裂くしね)僕はそれほど好きでない。破綻だらけで見るほうが困ってしまいどう扱ってよいか悩んでしまうデ・パルマのが僕は好きだ。すまないねえ。

ただ最後はほんと怖いから。もうふわふわふわふわ。でもあの展開からあのオチとは……まったくデ・パルマったらぁ、いけずぅ。

※最後のオチは書けないけどフィル友のレイン・ウォッチャーさんが書いているようにキャリー的だと言われはたと膝をうつ。あ、このオチは赦されるんですか、教えてエライ人!

※エロは待っている時間がエロである。中学生の頃、これを見た自分はあの美術館のシーンでひたすらやきもきした。来るか、来るか、来るか、まだだ~って感じです。テレビの前で微動だにしなかったあの頃の自分を褒めてやりたい(いや、そうじゃないでしょ)。
ろく

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