神様の救いを元々信じていないから平坦な気持ちのまま観ていた。
最後の美容院、信仰を失った彼女が空を見上げて神の悪戯は信じてしまうところが、神の存在を肯定してしまったみたいで皮肉だった。
けれど密陽…
カンヌ国際映画祭でチョンドヨンが主演女優賞を受賞したイチャンドンの作品。事故で夫を亡くした女とその息子が夫の故郷で暮らす話。
嗚呼偉大なるベルイマンよ。かつてキューブリックがベルイマンに宛てた手紙…
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「他者の苦痛へのまなざし」という本がある。私はこの本が好きで、タイトルごとよく思い出す。
同じ苦しみを味わった者しか共感はできず、戦争や不幸をメディアを介して共感を嗜むことはできない/不可能であると…
チョン・ドヨンは事件が起きる前から何かしでかしそうな不穏な表情を浮かべている。子どもが家の中に隠れて見つからず泣き声を上げるところから始まって、ソ・ガンホが勝手に壁に下げた偽のピアノ経歴書をそのまま…
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序盤の優しい雰囲気からどう展開するのかと思ってたら、事件が起きてからすごく重たくなった…。ほんとひたすら重い…。
心に修復不可能な傷を負った人を、宗教は救えるのか。「隣人」を迫害する敵を許せるか…