AONI

ダブルマンのAONIのレビュー・感想・評価

ダブルマン(1967年製作の映画)
3.0
引退して諜報員としては耄碌してしまった旧友と、ロボットのように人間性を失った現役諜報員ユル・ブリンナーの姿が対照的。 とにかく「見分け方」が凄い!

東側の「替え玉」作戦を描いた映画。頻繁に映画で取り挙げられてきた荒唐無稽な作戦だが、ここまでリアルに描いた映画は珍しいのでは? とにかくユル・ブリナーという役者を主役に据えたのが面白い。この顔が二人も現れるなんて!

それにしても、最後の見破り方。どっちが本物かわからなくなる旧友。そして見破ったポイントとは、「誰も(息子でさえも)愛せないマシーンのような人間である」という点。なんちゅう見分け方だ!どこまでもハードな映画でした。
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