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犬神家の一族のj3livingのレビュー・感想・評価

犬神家の一族(1976年製作の映画)
4.0
別な番組を録画しようとして、年末この映画の一部分だけが誤って録画されていて、興味本位で観たら全部見たくなったのでDMM TVにて視聴。

見るの何回目かな。
でもフルでしっかり観るのは何十年かぶりで犯人が誰とか完璧に忘れていた。2時間越えの力作だったんだね。
1976年の作品だし物凄い古さは感じるものの実によく出来ている。面白い。
むかしはこの映画すごく怖い作品だと思ってたけど、やはりいろんな映像体験をしたせいか、今はそれ程には感じなかった。
有名な「池のど真ん中に逆立ち状態の死体」は作品の中のごく一部に過ぎなくて特に目立ったシーンではなかったのは再発見でした。

ライティングや俳優の鬼気迫る演技など当時だからこその良さがある。島田陽子さんは若くて美しくてほれぼれする。
出てくる死体はモロに人形だし、血のりもだいぶ朱色がかった塗料だからリアリティがないけど、逆にこれぐらいの方がグロくなくて見やすい。

色々と時代も古いからとちょっと大目に見てた部分もあるけど、最後真犯人がタバコを吸うシーンは、その前の経緯から展開が容易に予想できたし、その場にいる誰かは気づくべきだったのではないか、とそこだけはストーリーの中で残念な部分でした。

ああ、やっぱり音楽は大野雄二か。音楽だけはどうしても某ルパンを彷彿とさせた。
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