「ゲ謎」から、ちょっと有名どころだけでも横溝正史作品チャレンジしてみようと思い、初めて原作も読んで、観てみました。ちなみに映画は昔一回だけ観たけど、感想もほぼ覚えておらず…。
『タイトにまとめてるなぁ』と感心はしたけれど、同時に『こりゃ小説読んでなけりゃ（少なくとも自分は）把握できなかっただろうなぁ』とも。序盤の白眉と言えそうな遺言状発表の場面、リアクションの演技や編集は“映画ならでは”な面白さでしたが、肝心の内容は…巻き戻し・一時停止・メモ取りを封じられて、原作未読の初見だったら…この時点までの登場人物の把握含め、まー無理だったろうな、と。w
・猿蔵役のキャスティング
・菊人形生首の、即物的なケレン味
・珠世の見た目の美しさへの言及の希釈化
・菊乃を痛めつける回想場面
…映画版で良かったポイントでいうと、あとはこの辺りかなー。
あまりノれなかった点に関しては、そもそも原作読んでる時点で『…んん？』と思った事柄だったりします。
・殺人事件が起こった状況下で、みんなフツーに過ごしすぎじゃね？
・（意外な事実）を重ねすぎたせいか、クライマックスの真相の説明であまりスッキリ出来ない
金田一シリーズの中で、知名度はおそらくトップクラスなんだろうけど、人気・クオリティにおいてはどうなんだろ…？
とりあえずあと2〜3本、観てみようかしら。
