汽笛の音で目を覚ます

犬神家の一族の汽笛の音で目を覚ますのネタバレレビュー・内容・結末

犬神家の一族(1976年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

金田一シリーズをほぼ見たことがなかったんだけど、『犬神家の一族』と『八つ墓村』ぐらいは一般教養として見ておくべきかと思いつつ、配信期限も迫っていたので、やっとこさ観ました。

最初の感想としては、あのスケキヨってスケキヨじゃないんですねー、ということ。ノー知識が故に衝撃を受けました。あいつ、スケキヨじゃねえのか。何故か長年騙されていたような気分だ。

まあ、そんなことはさておき、当時は日本映画の金字塔と呼ばれるぐらいの目新しさはあったんでしょうけど、今見るとストーリー含めて特に新しいとは思わず。ただ、自分がそう思うということは、逆説的にこの作品の影響を受けた日本映画が無数にあるということで、むしろそれが傑作であることの証明だとも思いました。

あと、登場人物が多いのにも関わらず、ごちゃごちゃにならない関係性の描き方は素晴らしかった。お話としてもそれなりに面白かったし、なによりも日本映画史に触れることができたという意味でも充実感のある映画体験ができました。