このレビューはネタバレを含みます
事が起きたらマフィア壊滅させちゃうレベルの暴力装置がしれーっと良きパパ良き夫を演じているという狂気。
そんなんを体現しまくっているヴィゴとそれを引き出したクローネンバーグの名コンビ爆誕祭。
夫婦の営みで楽しそうに69かますとこホント笑うし、ヴィゴの過去が判明した後の営みがホントにきつい。
決してふざけて言っている訳ではなく夫(父)が人殺しであったと知った時、夫婦•家族の関係性はどう変わるか という視点をクローネンバーグは原作グラフィックノベルに付け加えた。
ジョン•ワグナーの原作では主人公トム(ヴィゴ)の過去はやり過ぎとはいえ少年犯罪だし、家族もいとも簡単にその過去を赦しちゃう。
原作のキモはまた別の処にあってコレはコレでめちゃくちゃ面白いんだけども。
暴力に依っていた者は暴力でしか過去を清算できないし結局自分もまた暴力に捕まってしまう(かも)
みたいなことを皆々様がどっかで思っときゃあ少しはまともになるんすかね。
あの国や彼の地域のへーたいさんがおうちに帰った時のことをかんがえたりしましたまる
傑作。
追記
それにしても00年代〜のクローネンバーグ作品はBlu-rayでないね。イースタンプロミスとコレは青盤で欲しいなぁ