こめ

パリのランデブーのこめのレビュー・感想・評価

パリのランデブー(1994年製作の映画)
3.8
一つ目と最後の話が好き。

一つ目の話は一つ一つの出来事が綺麗に終盤に向かって結びついて行く展開が新鮮だった、

二本目、どうしても彼女を自分のものにしたいのだろうけど、きっと本当に部屋で2人っきりになったら男の方も白けてしまうんじゃないかって思った。彼女と彼を取り巻く街とか散歩とか彼女の彼氏とか、そういう物も含めて2人は繋がっていて、何となくだけど2人もそれに気づいているような気さえした。現実でも人と出会う時、そういう予感って必ずある。2人が幸せそうにしていてもこの話はそういう終わり方をしないんだろうなって遠くから見ている気分だった。
女の人の何事にも素直に受け入れない感じが男をどぎまぎさせるんだろうけど、最終的にくっついて笑ったりしていて、最初から全部からかってるだけなのか分からない感じが良かった。

三本目、最後の部屋の中のやりとりは緊張感があった。結局居なくなってしまうんだけど、去り際が綺麗だった。絵を描きながら無駄じゃなかったって男が呟くのも分かるって思った。

総じて撮る方は男性を皮肉っぽい視線で見ていて、その意地悪さが面白かった。
こめ

こめ