やっぱりロメールが描く人間は面白い。
リアルとディフォルメどちらのつもりで造形しているのかわからないような際どさがある。
あとはやっぱり服がめちゃくちゃいいなー。
リアルさがある。
手持ちのハンディカムで撮ってるようなチープな画質、音は勿論マイクでとってるだろうけど街の環境を多く入れた都会の騒がしさを感じさせるバランス。
最初は違和感があるんだけどそれが心地よく、むしろ作品にあっているように感じられてくるからすごい。
先日みた「アフターサン」とかも古いハンディカムやフィルムカメラを意識したような映像だったけど、レベルの違うチープさ。でもオシャレ。
見始めて数分はiPhoneのほうがキレイに撮れると思ったけどそこじゃないな。
「緑の光線」のめんどくさいウダウダした女性
「美しき結婚」の婚活脳でメンヘラヒロイン
「満月の夜」の自己中極まりないりりちゃん。
そういう女性像が本当に好きで、今回の「ベンチ」で出た、自分が浮気してるのに、彼に浮気されたら謎の理論で逆ギレする女性
という新しいパターンでよかった。
ロメールの作品って女性は押し並べて美女でそこには強いこだわりを感じる。
一方で、愚かしく皮肉の効いた目線で描く。(これは男女問わずいるけど)