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パリのランデブーのfilmtravelerのレビュー・感想・評価

パリのランデブー(1994年製作の映画)
4.5
エリック・ロメール
(ヌーヴェルバーグ後期の監督)

オムニバス映画
第一話『7時のランデブー』
二股をかける男。
ナンパ され、財布を擦られた女。
財布を拾って届ける女。
ナンパ した男。

第二話『パリのベンチ』
セーヌ河岸
リュクサンブールの噴水
サン・ヴァンサン墓地
ベルヴィル公園
ラ・ヴィレット公園
モン・スリ公園
トロカデロ庭園
オートゥイユ庭園
公園を、歩いて、ベンチに座って、キスして、くだらない話をして、終わり。
デルフィーヌより悪女。大学教授の男も男だが。結局、彼氏に未練があるにもかかわらず、その気持ちをごまかそうとして、教授と時間を過ごしていただけ。

「彼がいないならあなたも必要がない」

教授も女に振り回されてるのがまんざら嫌いでもなさそう。第二話を見ていた時間がもったいないと思わせる映画。男としては耐えられないが、女心の真理もついてるような。一周して名作か。

第三話『母と子1907年』
ピカソ美術館に知り合いの女性を連れて行った帰り道、一目惚れ。
アトリエに招待し、口説くがふられる。2人の女性との会話に導かれ、彼の暗かった絵はブルーやピンクが入り完成する。

男は本能をひた隠しにして紳士を気取るが、見透かされいる。女も男心を弄んでいるようで最後には泣く。出てくる登場人物全てが憎めないのはなぜか。