藤子・F・不二雄原作のタイムループ作品。
人は一度しか人生を歩めないからこそ後悔が生まれる。それでは結果を知りながら何度も人生を繰り返すことができれば、満足した生き方ができるのだろうか。
やり直しはチャンスのように見える。しかし完全に満足しようと思えば、本当に自分が望むものを見つけなければいけない。ある意味で残酷である。
結局のところ、何度繰り返すことができたとしても、やはり人生は一度なのかもしれない。前に通った道を進む意味はなく、はじめから決まった未来などないのだろう。可能性を信じることこそ、未来への向き合い方だ。
近年、渋谷スクランブル交差点のオープンセットが話題になる作品が見られることがあるが、本作では銀座4丁目交差点がセットで建てられており、見所のひとつとなっている。
また、F先生とA先生をはじめ、トキワ荘メンバーがカメオ出演されているのも楽しい。ちなみにトキワ荘出身ではないはずだが、漫画家括りなのか、若き日の蛭子さんも出演されている。
