2024_46
未来の想い出を今観る意味
録画してしばらく寝かせておいた藤子・F・不二雄先生原作&森田芳光監督のすこし不思議な物語。
いわゆるタイムリープものなので物語に関しては触れずに本作の素晴らしさを書くことにします。
演出面ではさりげない伏線の張り方が良いし、一瞬ミス?(映画なのでそんなはずないのだけれど)と思ってしまう映像と音声のズレが時空の歪みを表現していると気付いて鳥肌!工藤静香の甘ったるい話し方も浮世感があり、絶妙なキャスティングとも言える。
音楽は当時のヒット曲を洋邦問わずてんこ盛り。最近増えた既存曲をふんだんに利用した音楽映画の先取りという感じ。特に思い入れがなくとも世代的には耳にしたことがある曲ばかりなので今観るとかなりエモーショナル。
そして物語とは関係ないですが、今となってはレジェンド漫画家大集合のパーティー!これはかなり胸熱です。このシーンだけでも必見、一見の価値ありです。(原作者のF先生は別シーンで出演!)
タイムリープ、シスターフッド、音楽映画、お笑い、ミュージシャン、古典芸能からの意外なキャスティングなど先見の明がありすぎるので、もしかしたら森田芳光監督こそがタイムリーパーなのでは?と疑念を抱いてしまう。早逝されたことも含めて、想像が膨らんでしまう。
色々含めて本作は未来に向けて作られていたのかと思われるくらい今観るとかなりエモーショナルです。当時を知る方ならば是非今観て欲しいのでオススメです!