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すべては愛のためにのAMのネタバレレビュー・内容・結末

すべては愛のために(2003年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

友達のレビューを見てどうしても見たくなって借りてきました


ボランティアしたいとかいう類のことは散々思ってきたけど、その国の歴史もきちんと知らずに、ただ“言ってた”だけの自分が恥ずかしくなった。
クメール・ルージュ独裁時代の虐殺の詳細とか、政治・法と難民支援の関係性とか。自分勉強不足!!

Sarahが支援を決心して初めて舞い降りたエチオピアのシーンは、衝撃的。
リアル過ぎて、どうやって撮影したんだろうということが気になってしょうがなかった
1994年にピューリッツァー賞を受賞し、その後「報道か人命か」の論争を生んだKevin Carterの『ハゲワシと少女』っていう一枚の写真を元にしたシーンもあり。
これは‥‥‥監督の思惑が分からない。ガリガリの小さな子どもは見てて本当に辛かった。

そして、Angelinaはやっぱり素敵!スクリーンを通してなにかメッセージを伝えたいから、そういう作品を選んで演じているんだとか。2001年にはUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の親善大使にも任命されて、勿論ゴシップもたくさんあるけど、人間として素直に、本当に尊敬できます。

ラストのシーンはまさかの展開で、巻き戻して見てしまいました。あの、「カチ」って音が耳から離れない。地雷は、撤去に時間も労力も費用も膨大にかかると思われがちだけど、実はたったの100円で1平方メートルの撤去作業を行うことが出来るんです。日本では自動販売機で飲み物一つさえも買うことが出来ない100円、されどその100円で人の命が救える。100円均一で使いもしないような物を買う100円を地雷撤去に使うことが出来たら、どんなに作業が進むだろうと思いました。今現在、ピースボートでそのキャンペーンが行われています。


確かに結局は不倫劇なんだけど、世界の惨状を知るためにも、是非多くの人に見てもらいたい映画です。



※でもあたしのように、食事をしながら見るのは絶対にやめましょう。
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