『歌行灯』と同じく話として面白く、泉鏡花はなかなかのストーリーテラーだったのだなと思ったが、小説と映画の話はけっこう違うようだ。小説は鏡花自身と芸者だった妻の話をベースにしているらしい。『歌行灯』と…
>>続きを読むめちゃ良かった。
掏摸から学士になった主人公をはじめその周りの人々が、恋愛や結婚のために出自や職業差別に翻弄され抗おうとする話。
社会の不寛容さが降りかかって上手くいかなくなる恋愛を、意地でも完結…
途中までは、流暢な語り口はいつも通り流石だが、三隅にしては外連や美学が薄味で普通だなと思っていたのだが、親的な存在というメロドラマにおける定番の障害が二人を妨げる展開に至って、桜(じゃなくて梅だった…
>>続きを読む映像のテイストが好みではなくて残念だったけど、テンポよく速い展開で引き込まれる。特に良かったのが、お嬢さんがお蔦に会いに来るところで、いわゆる泣かせる場面ではないのに、お嬢さんの気立ての良さが涙を誘…
>>続きを読む夜霧に煙る湯島天神の境内を舞台に、惚れた柳橋の芸者お蔦に別れを切り出す早瀬。追いすがるお蔦の言葉「別れろ、切れろは芸者の時に言う言葉。今の私には死ねと仰って」はあまりに有名だが、実はこの場面、泉鏡花…
>>続きを読む夜霧たちこめ梅の花が咲き乱れる湯島天神境内のシーンが神がかり
純愛の情念、差別された女の怨念が小賢しい悪党どもの首を真綿で絞めて殺しちゃう話。伊福部音楽がよく似合う
早瀬をいきなり狙撃するばあさ…