note

ロボコップのnoteのレビュー・感想・評価

ロボコップ(1987年製作の映画)
4.5
凶悪犯に殺され殉職した警察官の遺体を利用し、開発したサイボーグ警官「ロボコップ」が活躍するSFアクション映画の傑作。
ロボコップは警官マーフィとしての生前の記憶は消去されたはずだったが、少しずつ記憶が蘇っていく。
人間性を取り戻していくが、すでに自分が人間ではない、人間の生活には戻れないというのが切ない。
科学による死からの復活、人間の都合で勝手に生み出された生命は、まるでフランケンシュタインであり、人間が素材でありながら人権すら認められないのが哀しい。

それらロボコップが抱えるストレス(見る側のストレスでもあるが)を発散するかのように、街に蔓延る武装犯罪者、自分を殺した凶悪犯たち、そして悪の元凶である自分を生み出したオムニ社での激しいアクションには興奮を覚える。
(多少のグロい表現はあるが)

そこに民営化された警察、完全男女雇用機会の均等、会社での利権争いなど、大人にならないと理解できない社会的に先見性ある設定も加わる。
童心をくすぐられるだけではない。
低予算ではあるが、恐ろしいほど良く考えられたSF映画である。
note

note