【冴えない中年男がスーパーヒーローになったら】
冴えない中年男。唯一の楽しみは、かつてTVで放送されていたスーパーヒーローものの「ゼブラーマン」のコスチュームを着ること。
ところが、コスチューム姿の彼に突如、本当のスーパーパワーが。
加えて地球侵略をたくらむ宇宙人も本当に現れて、否応なく闘うはめに・・・
という趣向の映画。
まあ、色々工夫はありますよね。
でも基本は、現実には冴えない中年男が、とつぜんスーパーヒーローに、というところ。
これ、「スパイダーマン」とちょっと似ています。
いじめられっ子の冴えない高校生が、あるきっかけてスパイダーマンとして悪と闘うことに・・・という設定ですから。
スーパーヒーローが颯爽と悪をなぎたおす、のではなく、色々悩んだり、スーパーヒーローでない時間帯にはまた別のしがらみであれこれ・・・というところが、現代的なのです。
だから、本作も悪くはないんだけど、まあ中年男への応援歌、といったところをそんなに出ていないかなとも。
突き抜けた面白さ、までには届いていない。
そこが惜しい。