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ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム

『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム』に投稿された感想・評価

マーティン・スコセッシ監督作品


ボブ・ディランのデビューからフォークギターをエレキに持ち変えザ・バンドと一緒に演奏する辺りまでを描いたドキュメンタリー🎸


ニューポート・フォーク・フェスティバルや昔のフォーク・アーティスト等の貴重な映像が観れて感激🎵

今回初めて知ったオデッタという黒人女性歌手が素晴らしい歌声だった🎤


みんなインタビューではディランの事をオブラートに包んで話していたけど要するに才能はあるけど我儘で気難しいのが伝わってくる😁

「ボーダー」という大好きな漫画の中に多くの人を感動させる人は周囲の者を困らせたり迷惑をかけるという1節があってひどく納得したことがある😁

黒澤明しかりキューブリックしかり。。
エゴイストで自己中、しかし残した作品は傑作☺️
ディランもそうなんだろうなぁ。。
なんて眺めていた😁


今となっては名演と言われているザ・バンドとの共演
今回は断片的だがそれでも、とても素晴らしい🎵しかし激しいブーイング👎

当時は音楽どうこうより商業的な臭いのするエレキの音楽にピュアなフォーク・ファンはディランに裏切られたと嫌悪感を抱いた様子😅

ディランもどんどんと自身のスタイルを変えていった時期なので自分達の描いているディラン像と違うと反発も大きかったんだろう。。
お金払って好きなアーティストをディスる行為は今見ると滑稽にみえる😁

当時を振り返り「ザ・バンドの面々は僕を守ってくれる騎士団のようだった」と皮肉屋のディランが最上級の誉め言葉で彼等を称えていたのが印象的☺️



虎舞竜の「ロード」やBOROの「大阪で生まれた女」も歌詞が長いけど「ライク・ア・ローリングストーン」は当初50番まであったと知って驚く😲笑

アル・クーパーの弾くラッキー・フレーズと呼ばれる有名なオルガンのイントロ🎹

実はセッションにはギタリストとして呼ばれていたがマイク・ブルームフィールドがいてとてもギターでは敵わない🎸

なのでプロデューサーにオルガンを弾かせてくれと頼んだが「君はギターで呼ばれているから。。」とやんわりと断れる
それでも粘っていると電話がなりプロデューサーは中座する☎️
その隙をぬって勝手にオルガンに座り込み、例のフレーズを弾く🎹

慌てて戻って来たプロデューサーにオルガンから離れるように言われるが、たまたま聞いていたディランが「それ❗いいね‼️」と急遽採用になり永遠に音楽の歴史に残る事に😁🎶


その後アル・クーパーはマイク・ブルームフィールドと「スーパー・セッション」や「フィルモアの奇蹟」という名盤を残す💿

吉田拓郎の「春だったね」のイントロはこの作品のオマージュです🎵



2枚組だけどあっという間
吟遊詩人であり天才という言葉がしっくりくるアーティスト😀ぷぴ~🎵
サーフ

サーフの感想・評価

3.7
マーティン・スコセッシによるボブ・ディランの長尺ドキュメンタリー作品。

通して鑑賞しての印象としてはボブ・ディランという人物の歴史が当時のアメリカの若者の歴史に直結しているという事。
ベトナム戦争、ケネディ暗殺など激動の時代だった当時のアメリカにおいてディランの音楽がいかにセンセーショナルなものだったかこの映画から窺い知ることができる。
ただ時代の寵児として持て囃されても「自分の音楽」という芯は変えずにやりたい事を貫き通す姿はめちゃくちゃカッコいい。
フォークからロックに転向してオーディエンスから「ユダ」「裏切り者」とブーイングが飛ばされ続けたら心折れそうなものなのに…。

その後もカントリーに行ったりキリスト教に寄せたアルバム出したり、ボブ・ディランがリスナーに合わせるのではなく、リスナーがボブ・ディランに合わせる音楽性を続けて今も第一線は本当にカッコいいなと思う。

ただ一つ不満なのは歌詞が重要なアーティストなのに使用される彼の楽曲に対訳が付いていないのはダメじゃね?特に自分の様なそこまで彼の楽曲知ってる訳じゃない人にとっては一番大事な部分だと思うんだけど…。
NONAME

NONAMEの感想・評価

4.0
ボブ・ディランの歴史をすべて見せてくれる映画ではなく ボブ・ディランの誕生から あの突然のバイク事故と隠居生活までを追い アーティストとは一体何なのか アーティストの偉大さをこれでもかと見せてくれる素晴らしい映画だ。

ディランがのっけから登場し ベラベラと半生を語る。これが淀みなく喋る。これだけの歴史を生きてきたのだから まあ語ることはたくさんあるのだろう。さまざまな過程で 社会的背景や音楽シーンの中でボブ・ディランそのものがどのように形成されていったのか をこれほどストレートにわかりやすく見せるのは それはそれで至難の業であろう。
とにかく よくもまあこれだけの素材が残っていたものだと感心せざる得ない。アメリカという国は無敵に広いからいくらでも残しておけるだろう。人々も 無駄に長生きしたりするのだろう。
もしディランそのものに関心なかったとしても これは本当に見事なまでにアメリカのポピュラーミュージックの歴史をレアな映像(いや 実際にはそれだけでなく ジャック・スミスのアンダーグラウンド映画の断片さえ登場する!)で構成しているので 見る価値は十分にある。特に前半に登場するオデックの映像には ガツンとやられた。これは衝撃だ。僕などオデックなんてベスト盤みたいなものしか聴いていなかったので この映像を見られただけでも感謝しなければなるまい。あとジム・クウェスキン・ジャグ・バンドまで出てきたので絶句!そして(写真と言及だけだが)タイニー・ティムも‼︎
これはもう本当に興奮の連続である。死ぬ寸前と思わせる痩せ細りすぎたアレン・ギンズバーグの姿はちょっと痛々しいが まあこれも追悼の意をちょっぴり込めて感謝だ。
しかし ディランとスコセッシはこの今作で 音楽ドキュメンタリー映画は90%正しいけど 10%が違うんだよ と言っているかのようだ。その10%がアーティストなんだと思う。というかその10%がすべてであり それがアーティスト 表現 作品だと俺達に突きつけてくる。この映画はなぜディランが詩人ディラン・トーマスから名前を拝借したか なぜウディ・ガスリーになろうとしたか なぜフォークからエレクトリックになったかを描く それはなぜかとは映画では言っていないが ビシビシと伝わってくる。それはアーティストだからだ。『ブロンド・オン・ブロンド』のレコーディング・ミュージシャンが 「あれらの曲はボブ・ディランが作ったのではない 神が降りてきて作っていたのだ」と語っている。そうなのだ この映画はなぜディランに神が降りてくるのかを克明に描いている。それがディランがウディ・ガスリーになることであり 昔のフォーク・ソングを焼き直すことである そうしていくうちに神が降りてくるんだ。カッコいいじゃないか 神が降りてくるためにすべてを捨て すべてをオンにして全身全霊を捧げる それがアーティストなのだ。
フォークからエレクトリックになった時のヤジの中で演奏するディランの凄さ ほとばしる言葉 アメリカのフォークを現代の楽器でやり直す素晴らしさ それを理解しない頭の固い聴衆の中で文句も言わずただ素晴らしい歌を歌い演奏するディランは「地球は丸い」と言っているガリレオのようである。そうなんだ ガリレオもダーウィンもアーティストなんだ。

あと “ライク・ア・ローリング・ストーン”が元々は小説だったいう事実も初めて語られるんじゃないだろうか。関係ないですけど 日本人のほとんどが“ライク・ア・ローリング・ストーン”の歌詞/内容を「俺はいつまでも転がっていくぜ」みたいな解釈をしてるような感じがしますが それは誤訳ですから。「俺のことをバカにしてた奴 でも今はお前の方が落ち目だね 落ちていく気分はどんな感じだい」という皮肉な歌ですから。ボブ・ディランがそんな直球な歌歌うわけないからね。

それにしても歌ってものはいいもんだ。と心の底から思った。そういう興奮だけでグイグイと長時間を引っ張っていくのだが これはもうスコセッシが素晴らしいとかディランが偉大だとかそういうつまらない話ではなく さまざまな問題を抱えつつも やはりアメリカの文化という 浅い歴史なりに濃密なものを知り脅威するにはもってこいのドキュメンタリーである。
決してボブ・ディランに興味のある人のためだけには作っていない。これだけは強調したい。
音楽自体に関心のある人はもちろん ドキュメンタリーとしても もう文句なしの傑作である。

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