実在の英雄ウィリアム・ウォレスを主人公にしながら正しいスコットランドの歴史をまったく学べない歴史劇風フィクション。
抑圧→反逆→玉砕→味方の奮起という限りなく一本調子な脚本で、この内容で177分は長すぎるとおもうがメル・ギブソンの演出が感覚をマヒさせるので意外なほどに苦痛度は低い。
今ではお馴染みになったスローモーション多用はもはやギャグスレスレだが、話のスケール感が特大なので違和感はない。
むしろいいアクセントになっている。
アクションシーンのシンプルな構成も素晴らしい。
「ユダヤ人が〰」言わなくてもいいことをいって干されていたメル・ギブソンだが「ハクソーリッジ」で見事に復活。
今後も映画を撮り続けて欲しい。