TAK44マグナム

仮面ライダー世界に駆けるのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

仮面ライダー世界に駆ける(1989年製作の映画)
3.8
短評です。

倉田てつを主演の「仮面ライダーブラックRX」のイベント上映用に製作された3D短編映画。
専用に新撮されており、脚本担当は不条理コメディで有名な浦沢義雄だったりします。
なにしろ短いので浦沢義雄節が効いているとは言えませんが、クライシス帝国のテキトーさ加減などに片鱗が垣間見えるような、見えないような。

ほら、飛び出ますよ〜!って2Dで観ても丸わかりなカットが微笑ましい。
初回限定で販売された劇場版仮面ライダー作品を集めて収録したブルーレイBOXの特典としてデジタル3D化したものも収録されたらしく、現在だとプレミア価格なのですが、3Dでも是非観たい!
でもこれだけのために買うのも流石に躊躇させられますね(汗)

内容的にはライダーがひたすら戦うだけですけれど、倉田てつをもちゃんと登場してアクションの末に変身してくれますし、声優陣も一部を除いてオリジナルキャストが集合、顔出しでクライシス帝国の幹部を演じていた高畑淳子もそのまんま出演していたりして好感がもてます。

どうしてもRXを倒せないクライシス帝国が、「RXに進化する以前のブラックになら勝てるかも!」と後ろ向きなジャーク将軍のおもいつきでターミネーターみたいな作戦を決行、どんな方法かサッパリ分かりませんが過去に戻ってしまいピンチに陥る仮面ライダーブラック!
絶体絶命の瞬間、助けにあらわれたのは、同一人物のはずなのに何故か存在するブラックRX!
どうやら次元がこんがらがって同時に存在できるらしい!
今風にいえばマルチバース!
わぁ〜、便利な設定!
「仮面ライダーディケイド」でも両雄並び立つシーンがありましたが、はるか昔に実現していたわけですね。
しかも、本来ならRXが変身するロボライダーとバイオライダーも「俺たちも消えちゃうから助けにきたぜ!」と救援に駆けつけます!
つまり、同じ存在である4人のライダーが横並びに必殺キックをかますという、かなり燃える展開!
爆発をバックに勝利のポーズを決める4人のライダー!
最強すぎます!
ドヤ顔で歩いてゆくRXの勇姿も頼もしいですな!
いや〜、やっぱりブラック&ブラックRXは格好いいです!
最高!


アマゾンプライムビデオにて