kissenger800

依頼人のkissenger800のレビュー・感想・評価

依頼人(2011年製作の映画)
-
10年前の作品なんですが、映画のスタイルとしてはそこまで今と差がないものの、たとえば政権への賛否如何にかかわらず、当代の社会規範を定めるドグマへの旗幟を鮮明にしたうえで物語が提示されるだろうな、今この脚本で映画を撮るなら……という感想。
あと、結論はもうちょっと早めに提示するのが推奨されそう。みたいな、10年スパンでのエンターテイメントのプレゼン技法の変遷を楽しむことはできました(え、ほかに楽しみようがなかったとかそういう意味ではないですよ)(ちなみに再生したまま爆睡していたらしく、途中で娘に叩き起こされたりしたのは内緒です)。

2021年の文法では、メインのプロットに「社会において男女が果たす性差のエピソード」を加えろって圧がかかりそうな気がするあたり、10年前と比べれば映画に求められるモノが異なってきている、という話ではあろうかと思います。
kissenger800

kissenger800