マヤカ

KOTOKOのマヤカのレビュー・感想・評価

KOTOKO(2011年製作の映画)
4.2
人を選ぶ映画とはまさにこの事。
主人公の琴子の精神のバランスが崩れていく(崩れている)様を、美しい世界観で表現されている。
鬱屈とした世界観ながらも、色彩や風景はずっと美しく、鮮やかに描かれている。
そのアンバランスさが、好きな人には刺さると思う。
物語の内容はスッキリとしない(と、いうよりよくわからない)終わり方をするが、この世界観として捉えると、この終わり方で良かったのだろう。と、勝手に思っている。主人公の琴子を演じるCoccoは沖縄出身の歌手であり、自身も精神的な病に苦しんでいるからこそ、この世界観をここまで再現できたのだろうと思う。
これぞまさに鬱くしい、というものではないだろうか。好き嫌いが完全に別れる作品だが、是非「そういうの好きだよ!」って方は見て欲しい。
マヤカ

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