ぱりぱり

絞殺のぱりぱりのレビュー・感想・評価

絞殺(1979年製作の映画)
4.0
映画は何かしらのメッセージや主張があるけれど、映画によっては正しさをじりじりと押し付けてきたり、何かを断罪することがあって、そういう映画はなんだかな〜と思って冷めてしまうことがある
だけど、この映画は題材がセンセーショナルで、脚色されたストーリーも十分センセーショナルだけれど、どの登場人物をも裁いたり、同情することなく、それぞれの人間を冷静な目で見ているところがすごくいい

新藤兼人の脚本、監督の腕はもちろん、どう見ても悪である両親の役を乙羽信子と西村晃の双方が決して軽蔑することなく、真剣に演じたというところがこの映画の根っこを支えている

見て楽しい映画ではないけれど、それは社会派でありつつも、あくまで人間を直視しようとした映画だからこそだと思う

それにしてもATGは最高だ〜!!!

途中から近くに親がいる状態で見たのが失敗笑今度は一人で見る...