MIDNIGHT

ソナチネのMIDNIGHTのレビュー・感想・評価

ソナチネ(1993年製作の映画)
5.0
なんて美しい映画だろう

「ゆるさ」とは違う、巧妙な「脱力感」

そこから垣間見えるは「死」への達観した無常観

いつ誰が死ぬかも分からない緊張感の中、砂浜で子供の様に遊び続けるヤクザ達

『人間紙相撲』
キラリと光る、ビートたけしとしてのユーモアのセンス

かと思えば、また一人、また一人と無感情に消えていく無情さ

たけしが演じる主人公の、反動的な超暴力性や冷徹さ

全てが絶妙なバランス感覚の上に共生した、稀に見ない素晴らしい作品

誰よりも自然体なたけしの演技は、視聴者の心にスッと落ち込んでくる

やっぱり北野武は天才だ。
『天は二物を与えず』って言うけど、とんだ大嘘こきが居たもんだ

久石譲による秀逸な音楽も、作品の雰囲気をピシッとまとめ上げている
MIDNIGHT

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