退廃〜。ずーっとかったるい空気が流れている。○○に似ているってまったく思いつかない見たことがない映画だこれは。
事務所で若い衆が急にナイフ持ち出して刺したあとのみんなの顔すっごいよかった!特に組長の無表情。「無」
沖縄って最近行きましたけど昔からずーっと変わらないんですね。あの独特の空気。言葉にできないんですけど、本島で沖縄っぽいセットを作ってもあの感じは絶対出ないですよ。
途中からメインロケーションになる目に染みるほどまーーっしろい砂、青い海、海ほどスカ!っとは青くない沈んだ青い空。
わちゃわちゃおふざけしてるシーンがやたら長いんですけどそれすら退廃ですね。
北野武が素で楽しそうだった。
ラストはみんな予想できたでしょうね。あーだよねやっぱりだよね…。それがよかった…。
血みどろで汚いヤクザの話なのに異常に美しい久石譲の「ソナチネ」が要所要所で流れるのがたまんね。
北野武監督作品はアウトレイジ(1)しか見たことがなくてまったく刺さっていなかった。
ストーリーというか展開はほぼおんなじなのにこんなに面白いとは。面白いのは若い頃に撮ったのがこのソナチネで歳とってからアウトレイジを撮ってること。逆じゃんって思っちゃった。何があったのか、生まれて初めて北野武という人間に興味が湧きました。