めしいらず

ソナチネのめしいらずのレビュー・感想・評価

ソナチネ(1993年製作の映画)
3.3
北野作品の中でも希死念慮的なニュアンスが最も色濃く出たものだと思う。死を掌の上で弄んでいるような感覚があった。あの頃の北野の心象風景であるかのような空漠としつつも澄んだ美しさに満ちた画。あの紙相撲の映像感覚がただならぬ。エクソシストやサスペリアを彷彿とさせるミステリアスなテーマ曲も印象的に美しい。「あんまり死ぬのを怖がるとな、死にたくなっちゃう」がまるで禅問答のよう。
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