マリコッティ

ソナチネのマリコッティのレビュー・感想・評価

ソナチネ(1993年製作の映画)
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久石譲の音楽がすごい。

この音楽によって、この映画の持つ不気味さや厭世的な作風を確固たるものとしていた。
単に音楽だけ聴いても成立するんじゃないかと思うくらい完成されていた。
ジブリ音楽やクラシックをやってる人とは思えない、この人は本当に作品の幅が広い。

主題歌のsonatine、差し込みのタイミングが絶妙だった。
この曲はピアノのミニマルな旋律の繰り返しだけど、整った美しいメロディの中でえげつない暴力、暴力、暴力…この対比がまあ怖い。
70年代のチューブラベルズ、大分似てる気がする…

sonatineとは別に、彼の専門のミニマルミュージックに沖縄民謡がのっかったような曲も出てきて好みだった。
楽しげでコミカルなシーンでは、ポップでグルーヴィーな音楽。

シリアスとコミカルのコントラストが強いこと、この映画の魅力だと思った。
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