汽笛の音で目を覚ます

ソナチネの汽笛の音で目を覚ますのレビュー・感想・評価

ソナチネ(1993年製作の映画)
4.2
北野映画の代表作の1つで、ただただ静かな暴力に魅せられるバイオレンス映画。

ストーリーの大枠は良くあるヤクザ映画の枠から外れていないのにも関わらず、ズバ抜けた映像の撮り方や切り取り方のセンスで、こんなにも作品性の高いものに仕上がるのかと驚かされました。

ヒリヒリとした静かな狂気がずっとありつつも、中盤はちょっとした遊び心もある構成も見事。緩急のコントラストで、印象的なシーンをあげていったらキリがないくらいある。

北野映画はアウトレイジの1から2が好きだったけど、またそれとは違う魅力のある作品で、見終わった後の余韻も凄まじかったです。