ふみたけFUMITAKE

ソナチネのふみたけFUMITAKEのレビュー・感想・評価

ソナチネ(1993年製作の映画)
4.2
監督自身のそれまで生きて経験して来たことの、最も強烈なものから厳選し結晶化させた結果、奇跡的な傑作になっていたという印象。
それはフライデー事件後に身をおいていたという沖縄だったり、生まれ育った足立区で目の前でみた暴力の生々しさだったり、当時の死生観だったり、演芸場で叩き上げられた間の感覚だったり、番組づくりで培われた演出力だったり。
でもそもそもは、北野武という才能が、映画に愛されていたという事なのかなと思う。