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二つの毛糸玉のBONのレビュー・感想・評価

二つの毛糸玉(1962年製作の映画)
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生活用品に命が吹き込まれ、躍動する様子を描いたストップモーション・アニメーション短編映画。

戯れているピンク色と水色の毛糸玉が、1組のカップルの姿へと変貌を遂げる。
そこに針刺し、裁ちばさみなど、ありとあらゆるソーイングセットたちがバスケットから飛び出す…。

針を剣に、針刺しを馬に、キャップを帽子に、凶暴になったコブラのようなメジャーと戦う水色毛糸人間。裁縫道具たちのサーカス、編みかけのかぎ針でいたずらなど、彼らが道具箱に戻るまで奔放にはしゃぐ様子が微笑ましい。しっかり者の裁ちばさみの好感度が高い。

生活の中で馴染んでいるモノに生命が宿を宿らせるティールロヴァーの真価を発揮した作品だった。
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