生活用品に命が吹き込まれ、躍動する様子を描いたストップモーション・アニメーション短編映画。
戯れているピンク色と水色の毛糸玉が、1組のカップルの姿へと変貌を遂げる。
そこに針刺し、裁ちばさみなど、ありとあらゆるソーイングセットたちがバスケットから飛び出す…。
針を剣に、針刺しを馬に、キャップを帽子に、凶暴になったコブラのようなメジャーと戦う水色毛糸人間。裁縫道具たちのサーカス、編みかけのかぎ針でいたずらなど、彼らが道具箱に戻るまで奔放にはしゃぐ様子が微笑ましい。しっかり者の裁ちばさみの好感度が高い。
生活の中で馴染んでいるモノに生命が宿を宿らせるティールロヴァーの真価を発揮した作品だった。