Kogarath

地球に落ちて来た男のKogarathのレビュー・感想・評価

地球に落ちて来た男(1976年製作の映画)
3.8
一般的にデヴィッド・ボウイの俳優としての代表作は「戦場のメリークリスマス」になると思うけど、ファンの間ではやっぱりコレになるのかな。
滅びゆく母星を救うため一人地球にやってきた宇宙人という設定や、それに説得力を持たせる異様なまでの存在感と孤独感、そして吸い込まれそうなオッドアイ…まさにボウイじゃないと成立しないようなキャラクター!
色気とか性別さえも超越した、神々しいまでの美しさ。改めて70年代ボウイの圧倒的なスター性に驚かされるばかり。
失神して女性従業員にお姫様抱っこされるシーンなんて、どっちがヒロインだよっていう(笑)

ストーリーは説明が無さすぎて想像で補うのも大変だし、ズームやフラッシュバックを多用した演出も古臭さを感じてしまう。無駄に脱ぎまくるのもちょっと…。
尺も長いので途中で眠くなる人も多そう。

とはいえ地球人離れしたボウイ絶頂期の美しさを観られるだけでも大いに価値あり!
「Station To Station」や「Low」のジャケットの元になった場面も出てくるし、ファンは必見でしょう。
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