地球に落ちて来た男のAAAのレビュー・感想・評価

70年台のサイケデリックな映像とともに難解なストーリーが展開されるが、実は紐解いてみると単純明快な話だった気がする。

故郷の星に水を求めて地球に降り立った宇宙人が、自分を見失い、酒と女に溺れて、大して好きでもない女と共に暮らし、孤独を誤魔化し、でもその気持ちに嘘はつき続けられない、そして最後は本来の目的も忘れて地球で生きることに必死になるという、まさに田舎者が都会に出て来て送る生活そのものの揶揄な気もした。