伊勢佐木町ブルース、押しも押されもせぬ昭和屈指の名曲ですな。そして『夜の歌謡』シリーズの梅宮辰夫主演作としては、ちょいワル（否、かなりワル）な辰兄のキャラと、彼を取り巻く「夜の」女達…とゆーのはフォーマットどおり、ですが中々どーしてお話の方がまま凝ってるし好く出来てるしで、結論かな～り面白かったすね（掘り出しモンの部類すよコレ）。
辰兄と伴淳のヒヒ爺（しかも田舎の土地成金）そして中盤以降は吉田輝雄のヤクザものも絡んできて宮園純子に３人の男が群がるという構図になってゆきます。でも正直、結局３人とも大したタマじゃあねーのですよねコレ。中途半端とゆーか頭も好いよーでそーでもねーし、だからどいつもこいつもズバリあんまし頼りにならねー！てかね。んで宮園純子さんだってコレもファム・ファタールとまでは言えない様な中途半端な悪女にも見えており、その意味では今作で描かれる彼らの争いとゆーのはごく低レベルな痴話喧嘩バトルロイヤル…だとも感じられるのですケド、その分その人間臭さのトコロに妙味が大いに在ったな～とも思いますね。
